『大学生の息子と夫との3人家族です。夫は仕事人間で家庭をかえりみない人ですが、気にしていませんでした。
でも最近、息子が独立した後のことを考えると、夫との価値観の不一致が気になるように。けんかも増え、夫が帰ってくると苦痛です。
更年期のせいか体調も悪くなってきました。別れたくてもずっと専業主婦なので、経済的に自立できる自信もありません。』
このように、夫と価値観が合わない。別れたいが、経済力がなく、自立できる自信がないという悩みもよく聞きます。
更年期の夫との価値観の合わなさ
価値観が合わない夫との将来を思うと、不安になりますね。
でも、物の見方、感じ方は人それぞれ。また、そのときの気分によっても違ってくるものです。
例えば、ご主人が仕事先で受けたストレスを家に持ち込むと、あなたとの会話もすれ違いになるでしょうし、逆にあなたが、更年期障害による体調の悪さでイライラした受け答えをしていることだってあるかもしれません。
感情の起伏に任せて、そこにそのまま言葉をのせて話すと、相手にはきつい言葉でしか伝わらないもの。それでは口論は絶えません。お互いに、相手の立場や考えを少しだけ思いやる話し方をしましょう。
更年期こそ相手の価値観を認めよう
あなたのご主人への不満はどこから来るのでしょう。
例えば、自分が 「青」と言ったら「青」と答えてほしいと思っていませんか?それを 「黄」と言う人はおかしいと決めつけていませんか?
相手の意見を「そんな考え方もあるのね」と、違う引き出しで受け止めてみてはどうでしょうか。
夫が家庭を顧みないことへの不満はあるでしょう。でも、あなたの話の持っていき方次第では、それも変わるかもしれません。
「なぜ、家のことを考えてくれないの」と怒るより、 「私、〇〇のことで困っているの。 あなたの意見が欲しいわ」と、命令口調から願望口調に変えてみてはどうでしょうか?
ご主人に、「僕は家庭でも必要とされている」と認識してもらうことは大切です。
更年期の心の不安定さで夫を追い込まないように
ただし、相手の重荷にならない程度のやり取りを心がける必要はあります。
あなたが「旅行に行かない?」と誘っても、「どこに行っても一緒だろ」、
「映画に行かない?」 と誘っても「いずれテレビで放送するだろ」と返ってくる始末。
嫌気がピークに達したとき、あなたは外で出会った男性と浮気をしてしまうこともあります。
あなたは罪悪感にさいなまれ、本当のことを伝えると、夫はぼう然とし、
「おれはお前が自分の思いをぶつけてくるたび、疲れるからお前のぺースに巻き込まれないように自分をガードしていたのかもしれない。 それが愛想のない返事になり、そのせいで、お前にはますます魅力のない男に見えてしまったんだろう。すまなかった」と。
そのとき、あなたは、 自分も彼を追い込んでいたことに気づくのです。
お互いが自分の思いや立場を捨てられないままだと、いつまでもすれ違いが続くでしよう。
あなたが仮に離婚し、何かの職に就いたとしても、 人間関係の苦労は避けて通れません。
ご主人と一緒にいるくらいなら、その苦労も乗り越えられるとの覚悟があるとすれば、離婚も一つの選択肢です。
でもその前に、必ずもう一度じっくり話し合ってみてください。