『更年期障害で疲れるのに、家族が理解をしてくれず、嫌な顔をするのがつらいです。更年期障害で、いろいろな症状が出始めてから疲れがちで家の中の仕事で精一杯。午後には疲れてしまうのですが、主人は「疲れているのはお前一人ではない」と言って、嫌な顔をします。主人や家族に治療のつらさや体力の低下を理解してもらうにはどうしたらいいでしょうか?』
このような悩みも多いものですね。
更年期障害と家族
更年期障害になったら「当然家族がサポートしてくれるもの」と思う人が多いかもしれませんが、実際には「そうとは言い切れない」というのが実感です。
原因の一つとして、更年期障害を受け入れたくないという拒否感があると思います。更年期障害に悩む方には、なかなか病気を受け入れられず、心理的に障害を拒否してしまう時期があります。
こういう心の反応はご家族にもあるのです。「奥さんの更年期障害がきっかけで夫がうつにな る」ということもあります。
現実から目をそむけたくなり、 仕事に逃げ込んでしまう人も少なくないようです。また、更年期障害は「病人くさくない」ところがアダとなって、今までと同じペースの生活を求められてしまうこともあります。
更年期障害の情報を家族と共有
こういう状況から抜け出すのに最も効果的なのは、やはり「情報の共有」や「コミュニケーション」です。更年期障害のつらさには個人差があるので、今ご自身が「どのくらいつらい」「こうしてほしい」という具体的な話ができればべストですね。
そのきっかけがうまく作れない場合は、本屋などに置いてある更年期障害の本などをご主人などの家族に手渡してもよいのではないでしょうか。要点だけがコンパクトにまとめてある入門書などが便利です。
辛かったら頑張り過ぎない
もう一つ大事なのは、あなたの気持ちです。更年期障害の患者さんの中には、病気になったことや今までと同じように頑張れないことで 自分を責めてしまう人がいます。
まずは、そんな罪悪感は捨ててしまいましょう。
更年期障害で気分が沈んでうつ状態になるなら「今日は料理はとても無理」と家族に宣言して、スーパーの惣菜を買って済ませる「お惣菜デー」にしてしまえばいいんです。
更年期障害と闘う今、無理は禁物です。手を抜けるところは抜いて、「がんばりすぎない」ことが大切。家族に文句を言われても、 知らん顔する強さも必要です。