『古くからの友人が更年期うつで治療を受けています。「うつの人に『がんばって』と言ってはいけない」と、聞いたので、「話を聞くだけ」にしていますが、私が都合の悪いときに電話がかかってきたり、話が長くなりそうなときに困ってしまうこともあります。どのように対処したらいいでしょうか?』
更年期になると周りの友人も更年期障害に悩まされる時期になります。更年期障害の症状の一つの「うつ」になってしまう人も少なくありません。
更年期うつの友人との付き合い方
親しい友達とはいえ、家族ではないので詳しい病状はついつい腫れ物に触るような気持ちになってしまう。そのもどかしさはよく分かります。
でも、その友達にとって話を聞いてあげるのは決して悪いことではないので、あなたの負担にならない範囲内で付き合ってあげてください。
一つ心に留めておいてほしいの は、人間の言葉というのは「会って話をする>電話>メール」の順で、メールが一番キツく感じるもの。できれば会って話をするのがべストです。
「一度会わない?ゆっくり話をしましょう」と声をかけてみてださい。
電話の件ですが、間の悪いときにじっくり話を聞いてあげるのは難しいでしょう。そんなことが度重なればあなた自身の負担にもなってきます。
「それならいっそ話を聞かないほうがいい」と言うと、冷たく感じるかもしれませんが、疲れていたり、心に余裕のないときは、うっかり相手を傷つけてしまうことがあります。
だから「余裕がないときは、 話を聞かない」ことを鉄則にしたほうが友人のためには良いのです。
ただし「断り方」には工夫が必要です。「今は忙しいから」とだけ言ってしまうと、友達は「拒否された」 と感じてしまうので断るときは必ずフォローの言葉とセットにしてください。
例えば、
「今はちょっと手が離せないけれど、明日の夕方ごろに時間を空けるから電話くれない?」
という感じです。
友達は「明日ならいいよ」と言われることで「次がある」とホッとするものです。それだけで満足して、 次の日電話をかけてこないこともあると思います。
更年期うつの人との話し方
更年期うつの人との話し方にはコツが必要です。「がんばって」と言われるとプレッシャーに感じることもあるので、まずは話を聞いてあげて 「それは大変だったね」「つらいね」 と共感してあげましょう。
また、アドバイスを求められても、「こうしなさい」的なことは言わないほうがいいです。
「私だったらこうするかもしれないけど、ケ―スバイケ―スだからね」という感じがいいでしょう。
同じように、「病院に行けば?」 も、見放されている感じがします。 「専門家の意見を聞けば楽になるかもしれないよ」ぐらいのソフトな言い方が最適です。
ポイントは「やさしい言葉でスジを通す」こと。「更年期うつだから」と特別扱いしないで、社会的なモラルを守らせることも大切です。
「朝起きられない」というなら、「起きられる工夫をしてみようか?」「どうやったら起きられるのかな?」など、「この人は味方。一緒に考えてくれる」 という安心感をご友人がもてるようにしてあげましょう。
最後に
更年期世代の気分が沈みやすい友人がいれば、その対策を情報としてご友人に伝えるのもおすすめです。
例えば、「更年期の気分の落ち込みにはサプリメントも有効だよ」などやさしく教えてあげましょう。
サプリメントについてはこちらも参考にどうぞ↓