『夫とは結婚して20年になります。
今までうまくやってきたつもりですが、最近は夫の一挙手一投足がしゃくに障るようになってきました。
その一方で、外で出会う男性がとても魅力的に感じられることが多く、「離婚したい」「もう一度恋がしたい」という思いが強くなっています。
ですが、生活力のこともあり、いまひとつ踏み切れません。どうしたらいいでしょうか?』
このような悩みが更年期の女性には多いようですね。
更年期になって夫が嫌いに。離婚すべき?
長年連れ添ってきた夫がだんだん嫌いになってくる。
外で出会う男の人が良く見えて、自分の夫にガッカリしてしまう。
そんな理由で夫と離婚したいけど、経済的に難しい。
そんな悩みが更年期を迎えた女性には多いものです。
更年期になると夫以外の男性が魅力的に見える
更年期の世代の女性からよく聞くのが「最近、男性がやけに魅力的に見えて仕方ない」という話。
閉経の4〜5年前、40〜45歳ぐらいの時期に恋愛依存症のような時期があることが多いです。やたらと男性に支えてもらいたくなったり……。
恋愛スイッチが入ってしまう原因の一つは、心のどこかにある「このまま女が終わってしまうのか」 という危機感なのだと思います。
無意識のうちに「閉経したら終わりだぞ」「今しかない」「まだ魅力的だと男性に認めてほしい」と心が体に信号を送り、実際に強い性欲を感じる人も多いようです。もしかしたら女性ホルモンのパランスの崩れが原因なのかもしれません。
もちろん、恋をするのは素敵なことですが、肝に銘じておきたいのは 「この時期は、男性を見る目が甘くなっている」ということ。一時の衝動で行動して、すべてを失うことだけは避けたいものです。
厄介なことに更年期はイライラしたり、人のちょっとしたしぐさや言葉ですぐに頭にくる時期でもあります。
そんな気持ちが夫に向かって爆発してしまう人は多いようです。さらに、この年ごろは男性も精力が衰えてくる時期。夫が原因でセックスレスに陥ったりして「もう私には女として興味を持てないのね」と思い込んで、むなしさを感じたり、家族を持っていること自体を重荷に感じ て、離婚を考える人も少なくないようです。
でも、「離婚する!」と大騒ぎをする人は多くても、実際に離婚をする人は多くありません。
更年期を乗り越えてみると、「つきものが落ちたように気持ちが落ち着いた」 とみな話します。
更年期には夫との離婚など大事なことは決断しない
よく「うつのときは、冷静な判断ができないことが多いので、夫との離婚や退職など大事なことを決めてはいけない」といいますが、更年期も同じです。
この時期の離婚衝動や恋愛衝動はやり過ごし、「更年期が終わっても同じ気持ちなら決める」 とのアドバイスが適切ですね。
とはいえ、更年期は「ただ通り過ぎるのを待つのみ」のつらいだけの時期かというと、そうでもありません。
年齢とともに選択肢が減り、かえって「あれもこれも」という欲が消えて、「私にはこれしかない」というコアな部分が見え始め、人生がシンプルになった棚卸しの時期と考えられる人もいます。
ホルモンに左右されず、いつも一定の視線での世の中と付き合えるようになり、気持ちが楽になるのです。
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