現代社会は何かとス卜レスが多いものですが、中でも人間関係はトップクラスのス卜レスの種です。
特に、更年期は人間関係が変わってくる時期です。
更年期の女性にとって、「人間関係の整理」が非常に大切になってきます。
更年期の人間関係がうまくいくテクニック
女性の40代〜50代の更年期というと、子どもが独立したり、身内の介護があったり、親や近しい人の死を経験したり、夫との関係がマンネリ化してきたり、親しくしていた学生時代の友達やママ友と疎遠になったり……といった、さまざまな人間関係の節目にあたる時期です。
ふと気づくと、まわりが離れていって自分がー人取り残されたような気がして、寂しさや孤独感でストレスをつのらせてはいませんか？
人間関係の変化
こうした人間関係の変化は、客観的に考えればごく当たり前に起こる変化です。
人は寿命がくればあの世へと旅立ちますし、子どもは成長すれば自分の世界を持ちます。夫
婦もいつまでも新婚気分では生活が成り立ちません。学生時代の友達やママ友もそれぞれに生活があって、あなたとは少し人生が違ってきてしまっただけなのです。
更年期に身体のさまざまな変調が起こるのと同じで、人間関係も次のライフステージに進むために変化をしているだけです。
人生全体を俯瞰して見れば、更年期にかぎらず人生の節目節目で、過去にもこうした変化が起きていたことに気づくはずです。そして、これから先も折に触れて、何らかの変化は起こります。決して今が特別ではないのです。
自分を褒めてあげる
子どものため夫のため親のため、人のため……とがんばってきた人ほど、この時期は空しさや疲労感、孤独感などを感じやすくなります。
「みんな私を置いて楽しそうにして……」とか「誰のおかげで大きくなったと思っているの？」など、ついグチをこぼしてしまったり。あるいは、グチを言う元気もなくてションボリしていたりしませんか？
きっとあなたはがんばってきた自分をまわりに認めてほしいだけなのです。
「今までありがとう」「これからもよろしくね」というひと言があれば、おそらく救われるのではないでしょうか？
しかしながら、人はそう思いどおりの言葉をかけてはくれません。そんなときは、「ねぎらいの言葉が欲しい」と素直に要求してもいいのです。
まわりはイライラしたり落ちこんだりしてストレスをため込むあなたを見て、どうしてあげればいいのかわからないだけかもしれません。
相手に求めることが無理なら、自分で自分に向かって「がんばったね。ありがとう」と言ってあげてください。これは心理学の世界でも使われる癒やしのテクニックです。
自分の気持ちに正直に
自分を認めて尊重することができたら、次は自分の気持ちに正直に行動することです。
たとえば、気が進まない会合に誘われたら、角が立たないように言葉を選んで断ります。
「また今度誘ってね」
「都合のいいときに、こちらから声をかけるね」
「ありがとう。でも今のコンディションで参加すると、みんなの雰囲気を壊してしまうかもしれないから辞退させて」
「楽しんで来てね。また報告を聞かせて」
というふうに。
もし一度断ったくらいで離れていったり、悪く言ったりする友人がいたら、それはそこまでの人間関係です。
深入りしないのが身のためと思って、「距離を取れてよかったわ」くらいに、いい方向に考えましょう。
一人でもストレス解消できる
人づきあいに疲れたときは、1人で過ごす時間を大切にしましょう。
1人でも没頭できる趣味を見つける
夢中になっていると、1人が寂しいとは感じません。
新しく何かを始めてみる
興味のあることに新たにチャレンジすると、世界が広がります。また、最近は昔かじった習いごとを中高年になってから再開したり、若い頃に仲間と組んだ音楽バンドを再結成したりといった「学びなおし」も増えています。
図書館で読書をしたり、映画館で映画鑑賞したりする
1人だからこそ楽しめる場所へ足を運びます。
1人で食事に行ってみる
落ち着いた雰囲気のカウンターバーなどにふらりと入って、そこでマスターや隣り合わせた他の客と雑談を楽しめるようになったら、1人時間の上級者です。
人間関係の断捨離でストレスなし
人間関係が変化する更年期の今が人間関係を整理するグッドタイミングです。
「断捨離」という言葉を最近よく聞きますが、これは要らないものやことなどを断ったり捨てたり離れたりして身辺をシンプルにする生き方のことです。
人はたくさんのものを抱えては生きられないし死ねません。必要なものだけを残し、不要なものは捨てる。
ストレスになりそうな人間関係なら、思い切って切ってしまうという手もあります。
更年期は人間関係も断捨離でいきましょう。