止められない「更年期の食欲」をコントロールする方法とは?

更年期の食欲

更年期のストレスで食欲が暴走してないでしょうか?

イライラがつのると、つい衝動的に食べものに走ってしまいます。本当はおなかも空いていないのに過食に走る更年期女性は多いものです。

特に代謝が悪くなり、体重の増えやすい更年期女性にとって食欲の暴走は大敵です。

更年期の食欲

止められない食欲

ストレスを感じると食べすぎてしまうのは、食べることが一番てっとり早くストレスを解消できる手段になっているからです。

とくに甘いものを食べると脳の中で「幸せホルモン」と呼ばれる脳内物質ドーパミンが分泌されます。

私たちの身体は経験上それを知っているので、疲れたときに甘いものが欲しくなるのです。身体は甘いものや味の濃いものの刺激に慣れてしまうため、同じ刺激を求めてますます甘いものや味の濃いものが欲しくなります。そうして、過食へと走ってしまいます。

たくさん食べすぎてしまったとき、「また食べてしまった……」、「こんなことをしているから太ってしまうんだ」、「ますます太って醜くなってしまう」と自分を責めてしまうと、その罪悪感がさらにイライラをまねきます。

そもそも自制できるくらいなら、初めから食べすぎてはいません。

止められない食欲

どうしようもなくて食べてしまったのだから、今は自分を許してあげましょう。「食べてしまったものは仕方がない」と切りかえて、食ベてしまった後でもできるフォローを考えます。

次の食事を減らすなどして調整したり、少し外を走りに行ったりすれば、いくらでも取り返しがつきます。

どのみち食べてしまうのなら、冷たいものより温かいものを選ぶようにしましょう。

温かいもののほうが、満足感が得られて早めに気持ちが満たされるものです。そして、同じ食べるのであれば、ゆっくりよく噛んで、味わって食べましょう。

気がとがめながら味もわからず食べるより、「おいしい」と感じながら食べるほうが精神的にも満たされます。

食欲のコントロール

食欲のコントロール

同じ量を食べるなら、寝る前ではなく日中に食べることが大事です。

食べた後すぐに寝ると、食べたものを脂肪として溜めこみやすくなります。

また、睡眠中も消化のために胃腸を動かさなければならないので、脳や内臓が休めません。ゆっくり休めず、翌朝、身体がだるくなってしまいます。

どうせ食べるなら、活動量の多い朝や昼に食べます。日中は代謝が高いので、食べたものがすぐにエネルギーとして使われやすい状態です。

また、日中なら「ちょっと食べすぎたから散歩でもしよう」と行動に移せますが、夜だとそうはいきません。

ひとロのカロリーを認識する

食べものに手が伸びそうになったとき、「これを食べたら運動○○時間しなくちゃ」と考えると自制が効きやすくなります。

たとえば、小さめのショー卜ケーキ1個の力ロリーは、300kcalほどあります。これを消費するために必要な運動は、ジョギングなら1時間、水泳なら30分、ウォ—キングなら1時間30分です。

食べすぎた糖質はいったん膵臓で貯蔵され、24時間後には脂肪に変わります。7200kcaIで脂肪が1kg増えます。每日300kcalオ—バーが続くと1ヶ月後には1.2kg太っていることになります。食べる前に、ちょっとひとくちの力ロリーを消費できるか想像してみましょう。

55kgの女性が1時間で消費できるカロリー

運動の種目 消費カロリー(kcal) 運動の種目 消費カロリー(kcal)
ゆっくり歩く 140  テニス  385
掃除(掃除機) 150 ジョギング 385
入浴 185 スキー 385
自転車 200 水泳(平泳き) 600
ラジオ体操 250 水泳(クロ一ル) 1140
ゴルフ 330 腹筋運動  470

食べもの以外のストレス発散

あなたにとって「幸せホルモン」が出るのは、どんなときですか?

食欲を満たす以外のストレスを発散する方法を考えることが大事です。

  • 湯船に浸かったとき
  • トキメキを感じるとき
  • 晴れた日の散歩
  • フカフカの布団に寝たとき
  • 掃除して部屋がピカピカになったとき

などいろいろなものが考えられると思います。

ストレスの多い更年期には特に食べること以外で幸せを感じられる瞬間を増やすよう努力することが大事です。

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