子どもの頃はファッションモデルになりたかったというGさんは、43歳の小学教師です。6年生の担任をしています。
ある日、生徒から「先生も年だね」と言われたGさん。若いつもりが、他の人からはそう見えるのかとショックです。
確かに更年期に突入したとも言える年齢です。でも、思ってもみなかったおばさん扱いに落ち込むGさんです。
目次
おばさん扱いでショックを受ける更年期の小学校教師
先日、児童から冗談まじりに「先生、その服痛いよ」と言われました。痛い(いたい)とは「若づくりで見苦しい」の意味だとGさんは知っており、「自分だけはそうなるまい」とかねてから気をつけていたのです。
それが、まさか冗談とはいえ自分に向けられるなんて!その場では笑顔で返したものの、家に帰ってから悲しくて座りこんで泣いてしまいました。
化粧や服にそれなりにお金をかけているし、以前は「ステキ」と言われることが多かったのに何が痛いのだろうとGさんはショックを受けました。
もうおばさんになってしまったのだろうと悲しくなりました。
自信がなくなる
その日から鏡を見るのが怖くなりました。人にも笑われている気がして、好きだったへアサロンやショッピングにもあまり行かなくなりました。
学校での授業にも当然、身が入りません。ときどき無性に悲しくなって、動悸や手のしびれを感じるようにもなりました。これはストレスによるものかもしれません。
児童や同僚の先生たちにも「最近、元気がないね」「疲れてない?」と言われます。まわりには強がって見せるものの、「自分はそんなにやつれて見えるのか」とさらに落ちこむ始末。
独身のGさんは、恋もまだまだ現役だと思ってきましたが、なんだかもう自分には女としての魅力がないようにさえ感じています。
おばさん扱いに対処する方法
Gさんはとてもつらい思いをされましたね。小中学生くらいまでの子どもは感覚的にものを言ったり、はやりの言葉をノリで使ったりするので傷つけられることもありますよね。
さらには、そのくらいの年齢の子供は20代くらいの女性に対してもふざけて「おばさん」と言ってしまうこともあります。
気にしないことが一番ですが、周囲の人が思っていても言わなかったことを、その子が教えてくれたと考えることもできます。
痛い痛いと思われていることを知らずに、「自分はイケてる」と自信満々でいたら、それこそ本当にイタイ人になっていたかもしれません。
自分のライフスタイルを見直すいい刺激をもらったと思って、これからのことに目を向けてみませんか?
自然の変化を受け入れる
どれだけ容姿が整った人でも必ず年をとります。いつまでも若い頃のままというわけにはいきません。
とくに女性の場合は、更年期をさかいに肌のうるおいや弾力を保つ女性ホルモンが減り、肌の老化が進みます。
また運動量の低下や年齢によって筋肉量が減ったり骨が弱くなったりして、ボディーラインもゆるんできます。
ある意味で、これは自然な変化です。この変化に合わせてファッションやライフスタイルも変えていけるといいのですが、ムリにあらがおうとすると若づくりに見えてしまい、まわりに痛々しい印象を与えてしまうのではないでしょうか?
年相応のファッションをしよう
でも、もともとがおしゃれ好きなGさんのことです。
年相応の、そして自分に似合うファッションのポイン卜さえわかっていれば、きっとまだまだ輝けると思います。
20代の頃と更年期の今とでは、肌の色や質感、髪の色味がまったく違い、おしゃれしようと新しい洋服を買ったのはいつ?と思いだせない人は時代遅れのスタイルになっているかもしれません。
40代、50代でも似合う服装
体型面でも、たとえ若い頃と体重が同じだとしても、よほど努力しないかぎり体型はゆるんでいきます。体重が3kg増えると服のサイズが変わるといわれるので、体重が増えがちな年代はなおさらファッションに気を配りたいもの。何年も前に買った洋服を着続けていては、似合わないのも仕方ないことかもしれません。
あるいは、若い頃のセンスを忘れられず、40代50代になってもギャルっぽい服を着ている人がいます。サイズ自体はぴったりでも、やはり年齢に合わないファッションではおしゃれに見えません。
いつまでも過去の自分にしがみつくのは見苦しい印象を与えがち。本人は満足でも、まわりからは「古くさい」、「年齢に似合わず痛々しい」と思われているかもしれません。
鏡に映った自分や写真に写る自分を客観的に眺めて、サイズ感は合っているか時代遅れではないか人からはどう見られているかを冷静に考えてみます。
同年代の人とくらべてみたり、家族や友達などに意見を聞いたりしてみて年相応の服装を見極めるようにしましょう。
正直な人と買い物を楽しんでカッコイイおばさんに
一人では迷いそうで不安なら誰かと一緒に買い物へいきましょう。
「この服、どう思う?」と闇いたとき率直な感想を言ってくれる人と行くのがポイン卜です。
正直すぎる意見に傷つく可能性もありますが、「言いにくいことをあえて言ってくれた」「これも私のため」と思えば感謝もわきます。
新しいものを試す前から「どうせ似合わない」と手放すのはよくありません。昔は似合わなかつた色や形が似合うようになっていることもあります。自分が好きな色が似合う色だともがぎりません。大事なのは今の自分に似合うことです。
「加齢の象徴みたいで、できればしたくない」と思う老眼鏡さえも、服やメイクや髪型とトータルコーティネートすれば、カッコイイ大人のアイテムにすることもできます。
おばさんはおばさんでもカッコイイおばさんになることだってできるのです。