爪に入る縦線や横線。 近頃、爪がもろく、割れやすくなってきた気がする。指によって爪に 縦線が入っていたり、横線のようなデコボコがあったり。
これって、何かの病気の兆候なの?と不安になる方もいらっしゃるかと思います。
爪の縦線や割れやすさは更年期に多い老化現象
40代以降の更年期世代に「爪がもろくなった」と感じる人は多いようです。
実は、爪が割れやすい、ニ枚爪になる、縦線が出るなどの状態は、ほとんどの場合、 病気のサインではなく、「老化現象」です。
爪は手で3〜4力月、足で半年ほどかけて全体が生え替わりますが、 年を取ると、このペースが遅くなっていきます。それに加えて、肌の乾燥と同様に、手指の乾燥も進みます。 これがニ枚爪など、爪がもろくなる原因となります。
「爪の縦線」は、老化で爪が薄くなったことが原因と考えられています。このほか、キ—ボードを強くたたくクセがあるなど、 外的刺激によって爪に縞ができたり、シャープペンシルの先でつついたような細かいデコボコができることもあます。
爪を傷つけない
爪自体は生きた組織ではないので、一度ダメージを受けてしまうと薬などで治療することはできません。ですから、健康な爪のためにはまず、保湿ケアや指先の末梢血管の血流を良くするハンドマッサージなどを心掛けましょう。
また、ネイルアートなどで薄くなった爪の表面を削る処理を受けると、さらに薄くなってしまいますので要注意です。
一方、エナメルを塗るのは問題ありませんが、除光液はたとえアセトンフリーであっても、爪の健康のためにはおすすめできません。トップコートでエナメルの持ちを良くするなど工夫をして、除光液を使う回数をできるだけ減らしましょう。
爪母細胞
爪の健康を考えるときに忘れてはいけないのが爪母細胞の存在です。爪母細胞は爪の付け根部分、 甘皮の下あたりにあり、新しい爪はこの細胞が作っています。
気になる爪の症状の一つ「横線のような爪のデコボコ」は、この爪母細胞になんらかのトラブルが起こったサインです。
例えば強いストレスや重い風邪を引くなどの体調不良ちょうどこのときに爪母細胞で作られていた新しい爪にその影響が出て、横縞ができてしまうのです。
爪の健康維持という意味では、爪母細胞をいためる心配がある甘皮処理もあまりおすすめできません。たまに、甘皮処理などで爪の周囲に傷がつくと、爪の下に膿が溜まりすごく痛む「ひょうそう」になる人もいますので注意が必要です。